Lambent インタビュー 井上文華 ①
インタビュー形式でメンバーの素顔を探る、Lambentインタビュー。
初回はメンバー最年少の井上文華にスポットを当ててみました。
衝撃的だったラーメンズ
―芝居をやり始めたきっかけを教えてください。
ラーメンズの小林さんの描いているマンガを持っていたんですよ。その漫画が好きでどんな人が描いたんだろうと思ってたらコントを作っている人だったから。
で、漫画からコントを見だして。そしたらコントの方がおもしろいし、やっている人たち自体も面白いと思うようになって。衝撃的だったんですよ自分としては、その二人がやっていることが。初めてこういう人たちみたいになりたいっていうか、こういうことを自分がしてみたいと思うようになったので。
― いつごろそう思ったのですか?
すごいドハマりしたのが17、高2ぐらいです。
―高2のときに大学になったら演劇部に入ろうと。
そのときにはまだしっかり決めていなかったんですけど、どっかで関わりたい。どっかでやれたらと思って。
―大学ではすぐに演劇部に入ったのですか?
入ろうと思ってたんですけど、実際入るまでに結構ためらわれて。新入生歓迎公演を見に行ったんですけど、そこからすぐに体験入部とかは行かなかったんですよ。なんか緊張して(笑)どんな人たちなんだろうとか、演劇全然やったことないけど、どういうふうに行けばいいんだろうみたいな。いつ行こういつ行こうと思って6月に入る前ぐらいに行って。
―初舞台は大学の演劇部の公演?
そうですね。
―そのあといろいろ客演されていますが初めての客演は何でしたか?
客演っていう形になるかわかんないですけど、山中さんっていう広島で映画監督されている方がいて、その方の上映会の前座で芝居をやってほしいと。それで山中さんが本書いて、それを私と同じ演劇部1年だった三宅里沙ちゃんっていう今旬な女優さんと一緒にやって(笑)それが客演としては最初です。そこから財団の「マリーゴルードの女たち」、「ガラパコスパコス」ユニット体温さんの「煙が目にしみる」PROJECT Feさんの「ひげよ、さらば」と。
―お芝居を18から始めて今22歳、4年間でかなりキャリア積まれているんですね。
そういえるか不安ですけど。半年空かないですね、芝居しないっていうのが。
―忙しいでしょう。
忙しかったですよ。
―大学でお芝居しかやってない?(笑)
そうですね(笑)
プロの役者という道にこだわらない
―今の文華さんにとってお芝居とはどういうものになっていますか?
プロとして芝居をしないんだったら、どっかでできない時期って来るなって思うんですけど。でも公演やっていてどんな形であれ、これが自分の最後だと思うことは全くないので。
私はもともと絵をかくのが好きだったんです。絵を描くことは誰かに求められなくても自分がやりたいことだったんですけど、芝居をはじめてそれがなくても充実しちゃったので。芝居始める前はどうやって過ごしてたんだろっていう感じだから。
―今のところプロの役者になるつもりはないということです?
大学2年生ぐらいの時まではプロになりたいって思ってたんです。でもいろんなところに客演で出させてもらって、いろんな続け方している人たちみて、前ほど東京に出るんだとか役者したいんだっていう一途な気持ちがあるわけではないですね。
―ではこれからどういう距離感で芝居と付き合っていきたいと思っていますか?
今、仕事しながら劇団に入ってて、週一回は絶対芝居のことで集まってたりって距離感は好きなんですけどね。でもそうは言いながら「ひげよ、さらば」をやってたときみたいに半年くらい毎日芝居してたっていう時も好きだったから。だから今まで通りで(笑)
雑木林ある市ヶ尾の街
―文華さんは今回のチラシのデザインもされていますが、どういったイメージで描かれたのですか?
タイトルありきですよね、「市ヶ尾の坂」。坂って言われて坂以外を書こうと思ったけどあんまり描けれんぞと(笑)
市ヶ尾のあたりの坂でこの坂このまま絵描きたいって思うのが見つからなくて、自分がこういう坂だったら上りたいし下りたいかなっていうような坂をインターネットで検索して。
寺田さんは違うって言うかもしれないですけど、チラシで描いた絵よりももっと舗装されていない部分があったり、どっかで雑木林あらわれたり。チラシの奥の方には雑木林があるんです。
―自分の納得のいくできになりましたか?
描き終わったときには自分で積み重ねたものがあったので納得できてたんですけど、印刷物として見るとわからなくなりましたね。パソコンの小さい画面でみるのと手に取ってみるのとは違うなーって。こうやって字が被ることを考えるともっと情報が読み取れるように配置すればよかったなぁ、絵自体を。