Lambent インタビュー 松井大樹 ①
インタビュー形式でメンバーの素顔を探るラムベントインタビュー。第2回はラムベントのマスコット的存在、松井大樹です。
舞台の楽しさに目覚めたガツン時代
―芝居をやり始めたきっかけを教えてください―
高 校時代の同級生がマルゲキガツンという劇団に入ってまして、芝居を観に来てほしいと言われて、それで初めて演劇を観に行ったんです。正直期待はあまりして なくて、暇だし見に行ってみるかぐらいの感覚で行ったら、めちゃくちゃおもしれぇってなって。それがきっかけでお芝居を見るようになって。その頃はガツン しか知らなかったんですけど、他のも見だすようになって、そのまま。それから声優を目指したいって気持ちがしばらくしてから出てきて。
―声優を目指したいと思ったのはガツンに入る前?
入 る前です。それで経験を積むために、まずガツンで舞台の経験をしてから行こうと思って、芝居を始めたんです。でも声優を目指したいと思って始めたんです が、ガツンに入ってやっているうちに舞台楽しいと思って、そのまま舞台にどっぷりつかっちゃって。プロを目指すという考えから自分の考えが変わって、その まま舞台でやっていきたいなと思ったんです。広島で舞台をどんどん浸透させていきたいなとも思って。気づけば10年、続けているわけです。
―プロになろうと思った時期はあったのですか?
あ りましたね。今は全くないです。地元でやっていきたいなっていうのがあるので。趣味として、生きがいとして続けて。仕事は安定したうえでやっていきたいな と。ただ、今まで演劇を知らなかった人にも知ってもらいたいし、興味がなかった人たちにも興味を持ってもらいたいなというのはあります。
―今後芝居を通して松井さん自身はどうなっていきたいですか?
自 分でやりたいなっていう芝居をやるために、今そのための経験を積んでるっていうのはありますね。みんなで全力で、やってて良かったって思える舞台を自分の 発案でいつかやってみたいなって、大きい企画を。「ひげよ、さらば」のような、あんな感じでできたらいいなっていうのはあります。
必死にしがみついていくことで育まれた「自分の元。基本」
―松井さんのお芝居の基礎を作ったのはマルゲキガツンだと思うんですが、ラムベントとガツンの一番大きな違いは何ですか?
マ ルゲキガツンは元々3000人を集めるという目標で結成されて、だから勢いはもの凄くあって。ただそれがうまくできなくて結局解散したんですけど。あのと きは自分の中の物差しとしてガツンしか知らなかった。それをやってたことによって今の自分ができたから、あそこは自分の元。基本というか。
ラムベントに関してはいろんなところを知った段階で自分の意志で入りたいと思った団体。どういう違いかって言われるとなかなか難しいんですけど。
―ガツンさんはどんな雰囲気の団体でしたか?
バ リバリの体育会系です。死ぬほど厳しかったです。具体的な目標があったから、それをやるためにみんなが必死になってた。そういった意味ではもの凄く熱いと 思いました。まだそのころは芝居を始めたばかりで、全然右も左もわからない状態だったから、しがみついていくのでいっぱいいっぱいって感じで。余裕がま るっきりなくて。知識0の状態で必死になってとりあえずしがみついて、ついて行ってた。
―ラムベントは今どんな感じ?
経 験を積んだから自分でこうやりたい、こうやったほうが良いんじゃないかっていうのが具体的に出せる。あの頃は、出せなかったと言うと難しいんですけど。 やっぱり経験がない分意見出してもまるっきりすぐに跳ね返される。考えが浅かったって言えば考えが浅かったってことにはなってしまうんですけど。今はいろ んな意見も取り入れてくれた上でやれるし。自惚れているわけではないですけど、自分自身も経験積んで昔と比べて自分の物差しも変わってきてる。
ラムベントはアットホームな感じって思うけど、その中でみんな一生懸命やっている。ともに高めあえる場所ですね。